続・わたくしの宝もの72_お金の出どころ


わたくしは「のんき」な性分です。

だから親から叱られました。「金はない」って。


話が少々唐突でしたね。今回のコラムは、上京してからそれを痛感したというお話です。

これまで何度か紹介しているかと思うけれど、わたくしは保母学校に行くために東京に来て、親からの仕送りを受けていました。


お金がどうやって生みだされるのか、料理屋の娘として育ちながらそういうことに関しては一切無頓着のまま、女学校を卒業する年齢になっていました。

だから簡単にお金を無心したのです。

新橋から日比谷図書館まで行くのにタクシーを使うぐらいですもの(この時は運転手さんに怒られました。若いのだから歩きなさいと)、お金なんてあっという間に底をつきます。


親に連絡すると、初めのころは何も言わずに送金してくれました。

しかし、それが度々になってくると冒頭のセリフを言われるようになりました。


お金がないために東京で悪いことでもしたら大変だと思ったのでしょうね。

結局はお金を送ってくれるのです。

親の気も知らず、のんきに受け取って、のんきに使っていました。

今から考えると当時のわたくしはなんと馬鹿げていたのだろうと思います。


父が汗水流して料理を作り、七人のきょうだいを育てるなかでやりくりしてくれたお金。

そのありがたみを理解しようともせずに学生時代を過ごしました。


お金は湧いて出るものではないとようやく気付いたのは保母になってからでしょうか。

人さまより遅くて恥ずかしい限りだけれど、どうぞお許し下さいね。


こうしてコラムで懺悔できて、父も喜んでいると思います。




《 歩いて10分 運転手さんに叱られて》

102歳のお祝いありがとうございます

H30.10.8号より


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