続・わたくしの宝もの77_大蕗とカニ
紋別の思い出をもう少し続けようかと思います。
どの季節に行ったときだったか忘れてしまいましたが、とても大きな蕗(フキ)が自生していたことを良く覚えています。
人の背丈よりあって、葉っぱは傘になるほど。
見たこともないくらい大きくてびっくりしました。
そんな蕗でも蕗は蕗だし、せっかくだから佃煮にしたいと思いました。
地元の方たちは「おいしくないよ」とおっしゃっていたけれど、わたくしはこの性格だから持って帰って佃煮に仕立てました。
味は特別覚えていないけれど、失敗したという記憶はないから、それなりに。
ご飯の相棒としてわたくしの身体作りに役だってくれたと思います。
それから、友人の光子さんにはカニを振舞ってもらったことがありました。
茹でたのはもちろん、天ぷらやお刺身まで。
福井にもあるけれど、北海道のカニもおいしいなあと噛みしめたものです。
紋別観光では、流氷砕氷観光船の「ガリンコ号」に乗りました。
北風が北海道まで流氷を運んでくるそうです。
最近は流氷の量が減っていたり、観測初日が遅かったりするけれど、地球が温暖化しているせいなのかしら。わたくしがガリンコ号に乗ったときは、とても寒くて凍えるほどでした。
福井とどちらが寒いかって? どちらも負けず、寒いのは寒い。
でも所変わればその寒さを楽しめたりもするものです。
蕗の大きさをまた見てみたいし、カニももう一度食べたい。紋別にまた行ってみたいです。みなさんもぜひ、行ってみてください。
◇ ◇ ◇
今年も拙文駄文をご覧下さり誠にありがとうございました。
皆さまからの励ましのお言葉が届くたび、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
どうぞお身体ご自愛なさりながら良いお年をお迎えください。
《雨露しのいで蕗の傘》

さて、お正月はいくつお餅をいただこうかしら?
H30.12.17号より