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続・わたくしの宝もの78_真冬に水ようかん
新たな年を迎えて初めてのご挨拶になります。
掲載スケジュールの都合で遅くなりまして申し訳ありません。
皆さま、お変わりありませんか?
今年も頑張ってコラム作りに励みます。応援よろしくお願いします。
冬になると福井では水ようかんを頂く習慣があるのをご存知でしょうか?
会社の皆によると、地方ならではの風習を取り上げるテレビ番組で以前、紹介されたことがあるそうだけれど、もちろんわたくしも幼い頃に食べていました。
昔ですから、売っているものではありません。母の手作りです。
お重箱に流し込んで作ります。中には小豆の粒を入れたり、栗も入れますよ。
ツルンとした中に具材の食感があって、口の中が楽しくなります。
冬に冷たいものを食べて身体は冷えないかって?
たくさんは頂かないのよ。いいとこ一切れだったかしら。
うちはきょうだいが多いから、一人頭が少ないの。すぐに食べ終わっってしまいます。
冬の味覚といえば、越前ガニも忘れてはなりません。
とてもおいしいけれど、高いです。昔から高いです。
うちは料理屋をやっていたから、お客様に頼まれて時の大臣に贈ったり、そんなこともしていましたね。
宴会の残りをこっそり食べたりしなかったかって?
今日は質問が多いわね。
そういうことは元来しないけれど、そもそも越前ガニが残ることはないの。
皆、食べちゃうから。高価だから残すほど付けられないというのもありますね。
嗚呼、カニを思い出していたら甘エビのお刺身も恋しくなりました。
赤くて、独特の甘みがあって、おいしいのよね。
福井の冬の食べ物、皆さんもぜひ本場で召し上がってみてください。
《雪しんしん ひやりつるりと水ようかん》

今年もよろしくお願いします
H31.2.11号より