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続・わたくしの宝もの 2_冬のおもいで


新しい年が明けましたね。

お正月はひ孫たちが顔を見せてくれて楽しく過ごすことができました。

この間、急に寒くなったけれども今年は全般的に冬が暖かくて過ごしやすいですね。

わたくしの子どもの頃は、本当に寒くてねえ。

(生まれの)福井は雪の降る町だから、朝起きると腰のあたりまで積もっていました。

玄関がふさがるから2階から出入りしていたの。

春先になると、その雪の山を町内の人がこぞってノコギリで切って

ソリに乗せて川に流すのだけれど、まるで流氷みたいだったわね。

寒いから食事はすき焼きが定番でした。牛肉の、とクジラ肉の、とが半々ぐらいだったかしら。

クジラのお肉は体が温まるとかでよく食べたのよ。

遊びといえば、スキーをしに、近くの足羽山によく行きました。

当時の女の子はズボンなんてはかないからスカートのままで滑るでしょう。

どうしたって尻もちついちゃうから、スカートの中も外もびちゃびちゃになっちゃって。

学校の運動場では裸足でかけ足。

はじめは冷えて痛いけれど、

がんばって続けていくうちに口から頭から湯気がホカホカと出てくるのよ。

今思うとスキーもかけ足も寒いと感じなかったわ。そういうおてんばもしていました。

何度目の申年かしら

H28.01.25号より


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