続・わたくしの宝もの 1_新年あけましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございます。みなさま、良い年をお迎えのことと存じます。
昨年は幣紙創刊2500号、そしてわたくしの白寿と祝事が続きました。
恥ずかしながらこのコラムの連載もはじめ、多くのみなさまから反響を頂戴し、
大変うれしく感じた一年でもありました。
当初は一年限定のつもりでしたが、話足りないことも数多くありますので、
思い切って2016年はテーマを一新し、私のこれまでの歩みを振り返る連載にしたいと思います。
またしばらくお付き合いくださいませ。
お正月といえば、芦原温泉に家族で出かけたことを思い出します。
実家は料理屋を営んでいて、兄弟はわたくしを含めて7人。
お手伝いさんも皆連れて、温泉で過ごしたのだから今思えば贅沢な暮らしだったのよね。
とても楽しかったのが思い出されます。
それから、お正月に付き物の「お琴」を習っていたこともありました。
7つで始めたのだけれど、遊びたい盛りでしょう。
お稽古に通うのがしんどくて、いろいろ言い訳したりして。
すぐにばれる嘘をついて怒られたこともしばしば。
お琴の先生は盲目だったのだけれど、
じっと覗きこんだりもして、今思えば相当なおてんば娘だったわねえ。
3、4年生になってお琴が上達してくると、尺八との合奏もしたのよ。
福井駅の職員さんが尺八を吹いてらしたので、一緒に合わせてね。みんなに可愛がってもらったわ。
お琴の爪を箱に入れて走り回ると「カラカラ」と音が鳴るのはご存じ?
その乾いた響きは今でも耳に残っていて幼かったあの頃を思い出させてくれるのよ。
さて今年(※2016年)は、日本トイズサービスの創業50周年、
そしてわたくしはいよいよ100歳を迎えます。
これまで通り、平穏に過ごせるよう、一歩一歩、歩み続けて参ります。
弊社ともども、本年もよろしくお願いいたします。

五郎丸ポーズでみなさまのご多幸を
お祈りしています
H28.01.01号より