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続・わたくしの宝もの 18_子ヤギのメリーさん
中国から引き揚げて奈良でお世話になったあと、大阪の堺市に引っ越しました。
新居に移ってまもなく、
主人がお友達から子ヤギを頂いてきたので今回はそのはなしをしようと思います。
家には庭がなかったから、朝になると近所の原っぱに連れて行って繋いでおいて、
夕方に連れて帰って、という感じで飼っていました。
戦後だから家があまり建っていなくて原っぱだらけだったのよ、当時の堺はね。
子ヤギの名前は二番目の娘が「メリー」と名付けました。
とってもかしこくて、名前を呼ぶと「メェー」って返事をするのよ。
近所の子どもたちも草をあげたりして、ちょっとしたアイドルとして可愛がられていました。メリーを通じて動物を愛する気持ちを育むお手伝いができたんじゃないかと思うわ。
当時は引揚者として生活が安定していないから、きちんとした餌やりが必要な犬は飼えないでしょう。
でもヤギなら原っぱの草を与えていればよいから食費の心配がなくて助かりました。
そんなこんなでメリーが家族の一員になってからしばらくたったある日、
原っぱにつないでおいた縄が外れて、メリーが逃げ出してしまう大事件が起こりました。
それはそれはハラハラしたわよ。みなさんにもその気分を味わってもらおうかしら。
この続きは次回にするわね。ごきげんよう。
《真っ白な かわいいヤギです メリーさん》

クリスマス商戦に向けたおもちゃカタログを発行しました。
H28.11.14号より