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続・わたくしの宝もの 22_冬場のおやつ


12月も半ばとなり、今年も残すところわずかとなりました。

冬至もまもなく。

こんな寒い日には母が作ってくれたおぜんざいを思い出します。

きょうだい7人分を大きなおかまにいっぱい作ってくれました。

小さな丸餅が入っていて、とっても甘くて、とろりとしておいしいの。

学校から帰ってきて「おぜんざいあるわよ」と声をかけられたときのうれしさと言ったら。きょうだい皆で大喜びよ。

だいぶ昔の話になるけれど、社内でふるまったこともあります。

小豆は浅草橋の行商の方から手にいれました。

野菜やお餅やら、千葉から大きな荷物を持ってきてくれるかつぎ屋のおばさんたちは本当に働きものでね。

持ってきた野菜を売って、その帰り、電車内で仲間とおしゃべりしながら雑巾を縫っているのよ。うたた寝したって誰もとがめないのに遊んでいないの。

その姿がとても楽しそうなのもよく覚えています。

話が脱線しました。

おぜんざいはね、小豆を水に一晩漬けてから、お砂糖で煮るのだけれど、我が家は黒砂糖を使います。とても濃く仕上がっておいしいんです。

冬といえば、酒かすで作った甘酒も思い出します。

温まるから寒いのもどこへやら。

おいしさが舌の裏にじわっと残っている感じです。

《甘くてとろり 母手作りの おぜんざい》

福井では冬に水羊羹を食べるのよ

我が家では羊羹にも黒砂糖を使います

H28.12.12号より


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