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続・わたくしの宝もの 46_子犬のケネちゃん
我が家のペットのはなしをしたいと思います。
バンダイ創業者の山科直治さんの奥さまから小型犬の「チン」を譲り受けて飼っていました。
奥さまの犬がたくさん出産したからと1匹、お引き受けすることにしたんです。
当時ご自宅のあった大森から千葉の我が家まで電車で帰る途中、
チンをカゴ入れていたら乗客の皆さんがにこやかにほほ笑んでくれたのを
昨日のことのように思い出します。
名前は「ケネちゃん」と名付けました。
その年にアメリカの大統領の事件があって、どういうわけだかそこから拝借しました。
割合に足が短くて体の色は黒と白。鼻が上向いていてちょっとみっともないくらいだけれど、それが正統なチンの証なのだそうよ。
くしゃみをする姿がことのほか可愛らしくてね。クシュっとすると、水っぱなが出ちゃうの。
冬になると雪が降るでしょう。童謡にならって外に出してあげたら、足を1本ずつ浮かして順々に雪をはらっているの。冷たいから嫌だったんでしょうね。
朝晩、お散歩の毎日。ご近所さんに愛想を振りまくのに、ただ一人、お百姓さんの奥さんが苦手でね。野菜を売りに我が家まで来て下さったときに吠えるのよ。
「こんにちは」って声がするだけでダメだったわ。
とっても賢い犬で、おしっこのクセも良くて。お粗相すると申し訳ない顔をして物影に隠れていたわ。
8年ほど一緒に生活したケネちゃん。とても大切に育てました。
思い出は数えきれません。
《朝日浴び 夕日を背にし思い出す 愛想ふりまく 我が家のアイドル》

ハロウィンっていうのが
流行ってるんですってね
H29.10.16号より