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続・わたくしの宝もの 50_英語の授業


この連載も50回を数えるまでになりました。

皆さまから多くの励ましのお言葉をいただき、感謝しております。

本当にうれしく思います。

わたくしの過ごしてきた人生をご紹介しているだけなのに

こんなに喜んでいただけるなんて本当に得な性分です。

引き続き、100回を目指して頑張りたいと思います。

さて、今回は学生自分の得意科目の話をしたいと思います。

国語、数学、お裁縫。いろいろと勉強してきたけれど、特に好きだったのは英語です。女学校の1年生になってから授業があって「ジス イズ ア ペン」から始めました。

その当時、英語を習うというのは特別で、大変珍しいことでした。

教えて下さったのは、若く、背の高い男性。

確か名前は坂本先生だったと思います。

もちろん英語はペラペラですし、日本人だけれどクリスチャンでもありました。

生徒はお年頃ですもの。かなりモテていたようです。わたくしはあまり関心がなかったけれど。

先生のおっしゃる通りに口をとがらせて発音したり、歌も習ったりして、新しい言葉に触れる喜びを感じていました。

懸命な読者の方なら想像に難くないと思うけれど、お察しのとおり、ズルもしました。教本にカナをふってスラスラと読んでいたのです。その教本はお友達同士でこっそり回して、みなに重宝されました。

先生に見抜かれてはないと思うけれど、見逃してくれただけかしら。

《スラスラと 読み上げ 気分は英国人》

若い子のようにバッグにつけてみようかしら

H29.11.27号より


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