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続・わたくしの宝もの 51_英語は度胸
前回、英語の話しをしたけれど、
大人になってわたくしの英語力(?)を発揮する場面が多々あったのよ。
わたくしの主人は外国の方とのお付き合いが多くてね。英国大使館の一等書記官の方も
そのうちの一人でした。
我が家に遊びにいらしたときには、
お琴を披露したりして、精一杯のおもてなしをしました。
書記官の奥さまは毎度、わたくしに英語を教えて下さいました。
持ち前の度胸で、身振り手振りも交えながら会話を楽しんだものです。
「ゴー ストレート アンド ターン トゥ ザ ライト」なんて具合にね。
当時は外国の方が自宅にいらっしゃるなんて珍しいから、
ご近所さんがこっそり覗きにきていたこともありました。
仕事でイギリスの玩具見本市に行ったときは、
ミニカーで有名なマッチボックス社のスミス社長のお宅におじゃまして、パーティーに参加しました。とても大きな邸宅で、大勢のお客さまが見えていて。
アメリカのヘリコプター玩具メーカーのご子息もいらしていたわね。
単語を並べて、たどたどしいながらも皆さんとお話ししました。
大きなプールにも入って、ボール投げにも参加しました。
振り返ってみると、娘の助けがあることにはあったけれど、
あつかましくも臆せず、輪に飛び込んでいきました。
ろくに発音もできないけれど、気持ちだけは前に出して。いつもどおりに。
それもこれも女学校時代、アルファベットに一生懸命カナを振ったあの頃がはじまりでした。懐かしく思い出します。
《なんでも吸収 とめどなく 若い時分の特権ね》

商戦の行方を注視しています
H29.12.11号より