続・わたくしの宝もの 54_お餅のはなし


今年もお餅をたくさん頂きました。

お醤油に黒砂糖を入れて甘く食べるのが我が家の定番だと以前、お話ししましたね。

実は我が家の定番はもう一つあります。それが「かき餅」です。

混ぜ物はゴマ、大豆、昆布、そして黒砂糖などなど。

それぞれをお餅と合わせ、こね合わせて作ります。

形づくって包丁で薄く切ったあとは干す作業です。

干し柿のように軒先に吊るして冬の冷たい風に当てます。

紐代わりにはススキを使っていた気がします。

ピューピューと音がするほどの北風に吹かれてお餅はゆっくりと水分を奪われます。

時々、パチンと音がして縁側を見ると、干からびたそれが落ちていることがあります。

乾きすぎて紐からスルリと抜け落ちてしまうためです。

パチンというあの音は冬の寒さを耳で実感できる独特の響きでした。

良い具合に乾いたら、焼いて仕上げて完成です。

ちゃんと注意して焼き上がりを見ていないと、あっという間に真っ黒焦げになってしまいます。何度失敗したか分かりません。

黒砂糖の入ったのは、糖の作用なのか知らないけれど、

熱を加えるとどんどん伸びて広がります。それが不思議で仕方なかったわね。

わたくしが一度に頂くのは3~4枚ぐらい。

昔はおやつなんてそんなに売っていないからかき餅は、

母のおぜんざいと並ぶ冬の楽しみでした。また食べたいものです。

《ぽりぽりぽり 音色のなんと 香ばしいこと》

今度はウサちゃんになってみました

H30.2.5号より


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