続・わたくしの宝もの 56_半花さん
日本玩具協会の新年会に出席しました。皆さんとお会いできて嬉しかったです。
会場では、写真の振袖さん「一花さん」がわたくしをサポートして下さいました。
とっても可愛らしくて可憐でしょう?
飲み物やお料理を次から次へと用意してくれて、おかげさまで全て平らげました。
振袖さんたちは立ち上げの時から体制が変わって、
今は「浅草花やしき」所属なのだとか。
ということは、バンダイナムコさんのグループなのね。随分お近づきになりました。
一花さんと楽しくお話しながら、
頭の片隅で実家の料理屋に出入りしていた半玉さんたちのことを思い出していました。いわゆる芸者さんの見習いね。
我が家では「半花(はんばな)さん」と呼んでいました。
子どもの頃から姿を見ていたので特に珍しく感じることもなく、日常の一部でした。半花さんは振袖姿で、お顔も真っ白。
かんざしも付けて、とっても可愛らしく仕上げられます。
だけれど修行中の身だからお手当が半分しかありません。
鍛練を重ねて「本花(ほんばな)さん」になると着物の袖が短くなって、
お化粧も塗りたくらずに、すっきり。髪型も桃割れになります。
もちろんお手当もきちんともらえます。
若い半花さんが本花さんに成長するところを随分見てきました。
半花さんたちはお座敷でお酌はするけれど、口を付けてはいけません。
毎日、踊り、お三味線の稽古に明けくれます。
とっても綺麗で良い香りもしたけれど、
修行の大変さを目の前で見ていたから、憧れの対象とはなりませんでした。
お琴の稽古をどうやって抜けだそうかと毎回、考えていたわたくしですもの。
到底、向いているはずもありません。
《寿司 肉 ワイン 3往復で ようやく満腹》

一花さん(右)と記念撮影しました
H30.2.19号より