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続・わたくしの宝もの 61_お転婆、転じて


春の運動会がまもなく始まる頃ですね。

この年になって自慢するのもどうかと思うけれど、言ってしまうわ。

わたくし、かけっこが大の得意でした。

太っている今のわたくしからは想像もつかないでしょう。

小学校2~3年の頃だったかしらね。

当時は運動会といえば秋だから振り返るのにはちょっと季節外れだけれどまあ、ご愛嬌。

わたくしは地域の学校同士が対抗する運動会に出場しました。

かけっこの学校代表として選ばれての栄誉です。

代表になったのは7人きょうだいでわたくし一人だけ。

鼻高々で家の中を闊歩していました。

家族の中では父が大喜びで一番、応援してくれました。料理人らしく、お魚やお肉での栄養補給にはじまって、いろいろと。運動会の朝は生卵で精をつけてくれました。

普段は下駄で通学していたけれど、

運動会だから白い運動靴を履いて、清潔な真っ白い体操服で臨みました。

学校対抗の運動会は速い子ばかりが集まるから1位にはなれなかったけれど、一生懸命走りました。家族を代表して応援に来てくれた父にも頑張る姿が見せられたと思います。

お転婆で小さい頃から走り回っていたから、かけっこが得意になったのかしらね。

いつまで速かったか覚えてないけれど、きっと代表選手になったその時がピークだったのでしょう。

「デブせんせ」と言われた保母時代も子どもたちと走っていたけれど、

残念ながら「先生速いね」とは言われずじまいでした。

《腿上げて 視線の先に 太陽一つ》

何事も一生懸命になるって大事よね

H30.5.14号より


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